仏教では、人は亡くなってから7日ごとにえんま閻魔大王の裁きを受け、49日目に極楽浄土に行けるかどうかの判決がくだされると考えられています。故人を無事に極楽に送り届けるために遺族も7日ごとに法要を行うのですが、判決のくだる四十九日は特に重要。法要の規模も大きくなるため、しっかりと準備しておきましょう。
まずは日時の調整と式場の手配です。出来るだけ多くの人に集まってもらえるよう、四十九日より少し前の土日などに設定するのが基本。故人の魂を待たせてしまわないよう、49日目以降に行うのは避けましょう。式場については菩提寺がある場合は寺院、ない場合はセレモニーホールや自宅などで行うことになります。日程によってはすでに埋まっていることもあるため、遅くても1ヶ月前くらいには決めておくと安心です。これらと合わせて、法要で読経を行ってもらう僧侶も手配します。僧侶の予定次第では法要の日時を調整しなくてはいけないので、出来るだけ早めに依頼しましょう。
他には四十九日法要の案内状も準備しておく必要があります。身内だけで行う場合は電話連絡で済ませることもありますが、日時や場所が正確に伝わらない可能性もあるので案内状を用意した方が無難です。多くの方に参列してもらうためにも、案内状は日時や場所が決まり次第すぐに手配しましょう。
四十九日のタイミングでこれまで使っていた白木の位牌から本位牌に魂を移し、仏壇の開眼法要を行うことになります。本位牌には戒名の文字入れをするので依頼から完成まで1~2週間ほどはかかります。それを考慮し、早めに準備しておくことをおすすめします。また、仏壇の購入も余裕をもって法要の2週間前くらいにはしておきましょう。思いのほか配送に時間がかかることがあるからです。最近は和室のない家も増えており、洋室にも置けるモダン仏壇やコンパクトな仏壇が主流になっています。もし店舗に行く時間がないのであれば、通販サイトでチェックしてみてください。中でもおすすめなのは仏壇通販の中居堂です。さまざまなタイプの仏壇や位牌を幅広くラインナップしているので、理想に合ったものが手に入るはずです。
四十九日は、故人にとっても遺族にとっても大切な日。トラブルなく当日の法要を行うには綿密かつ早めの準備を心がけるのが大事になってきます。悔いのない供養のためにも、手配に漏れがないようにしましょう。